デジタルアーカイブ
DJI製のレーザドローン『 Matrice300 RTK』を用いて計測・撮影を行い、DJI製の三次元点群解析ソフト『Terra』、アイサンテクノロジー製の三次元点群解析ソフト『WingEarth』を用いて点群解析を行いました。
どうぞご覧ください。
関係機関・関係各社様のご厚意により撮影させていただきました。心より感謝申し上げます。
《NEW!》
石橋
熊本県荒尾市「岩本橋」
熊本県荒尾市にある県重要文化財「岩本橋」は、二級河川関川水系関川に架けられた石造眼鏡橋です。県道46号・荒尾長洲線の福岡県と熊本県の県境付近にあります。江戸時代に阿蘇凝灰岩で作られており、大きさは全長32.7m、幅3.4m、高さ7.4mです。関係各所の皆様、岩本橋保存会の皆様、計測のご許可をいただきありがとうございました。
今回の計測は、レーザドローンで空中からの計測を行った後、地上レーザを用いて橋の下などドローンで計測できない場所の計測を行いました。
《三次元点群観測(全体)》
《三次元点群解析ソフトを使用した断面作成》
点群解析ソフト『WingEarth』を使用して解析を行いました。断面を作成する様子です。点群解析ソフトを用いると、好きな位置で好きな方向の断面図を作成することができます。
《形状観察》
得られた点群データの不要な点を削除する作業「クリーニング」を行うと、計測対象そのものの形状を観察することができます。もちろんクリーニングを行った後でも断面を観察することができます。
古墳
福岡県朝倉郡筑前町「焼ノ峠古墳」
福岡県朝倉郡筑前町にある国指定史跡「焼ノ峠古墳」は、古墳時代前期にあたる3世紀後半に築造された九州最大の前方後円墳です。城山の裾野の丘陵地に所在し、工業団地を抜けた田畑の先に突如その姿を現します。今回も関係各所のご協力により計測を行うことができました。
ドローン飛行時の飛行計画(飛行ルート)は以下の通りです。黄色の直線が飛行ルート、水色で囲まれたところが計測範囲です。
《飛行ルートA》
《飛行ルートB》
上記2通りの飛行で取得したデータをもとに図面を作成しました。今回は、取得した三次元点群データから縦断図および横断図を作成する様子を掲載します。
①プレビュー
②点群編集の様子
③点群データから縦断図、横断図を作成する様子
④点群データから図面を作成する様子
⑤完成図面
点群データから作成した縦断図、横断図は下の通りです。20mピッチで作成し、必要な箇所はピッチを増やしています。
《縦断図》
《横断図》
このように、レーザドローンを用いて三次元点群観測を行うと、計測から図面作成まで短時間で行うことができ、測量作業時間短縮が図れます。
灯台
鹿児島県出水郡長島町「長崎鼻灯台」
鹿児島県の長島にある「長崎鼻灯台」は、明治30年に初点灯した、現代日本の発展に大きく貢献した歴史ある灯台です。場所は、鹿児島県出水郡長島町城川内・東シナ海を臨む西海岸にあります。実に100年以上にわたり海の安全を守ってきた、将来へ残すべき大切な建造物と言えます。今回、関係各所のご協力により、計測を実現することができました。三次元点群を掲載しています。
史跡
旧玉名干拓施設「六枚戸」
弊社所在地である熊本県玉名市に、国指定重要文化財(建造物)【旧玉名干拓施設】があります。旧玉名干拓施設は、「菊池川下流左岸に明治時代中期を中心として築造された干拓施設で、末広開潮受堤防、末広開東三枚戸樋門、末広開西三枚戸樋門、末広開二枚戸樋門、二枚戸樋門、明丑開潮受堤防、明豊開潮受堤防、大豊開潮受堤防から構成され」1)ています。「末広開と明丑開の接続部分には樋門が設置されており、「六枚戸」と呼ばれ」1)ます。今回は、この「六枚戸」の計測・撮影を行いました。3D拡大写真、3D全体写真、拡大3D点群、全体3D点群の順に掲載しています。
参考文献
1)旧玉名干拓施設,玉名市役所HP,2023年3月22日,https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/404/107.html
工事現場
和水町砂防
熊本県玉名郡和水町の砂防ダム(土砂崩れの流れを堰き止める構造物)建設現場を計測しました。3D写真、2D写真、点群の順に掲載しています。
植林事業
玉東町山林斜面
熊本県玉名郡玉東町山林の斜面を計測しました。3D写真、3D点群の順に掲載しています。