レーザドローンによる空中測量を行う会社 有限会社津村総合開発

測量にICTを

 土木・建設現場においてICT(現場のみえる化)等を活用し生産性向上を図る「i-Construction」促進のため、弊社では測量におけるICTの導入と作業効率化を目指し、2017年より無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle,UAV)通称「ドローン」による写真測量を始めました。それから経験を重ね、2022年、レーザドローンによる三次元点群データを用いた空中測量に着手しました。

 従来のトータルステーションを用いた測量方法では、作業計画からデータとなるまでに数日から数週間かかっていました。そこを空中測量であれば、飛行面積や工数、条件にもよりますが、おおよそ一日で完了できるようになりました。測量データは三次元点群データとして自動解析し、計画から図面となるまでにかかる時間を短縮できます。また、プログラムにより自動的に測量を行うため人的ミスを防ぐこともできます。

 さらに、近年増加している大規模災害の現場でも、空中測量の利を生かし、被災された方々の一日でも早い生活再建に貢献できるものと考えています。





離陸 Matrice300RTK
着陸 Matrice300RTK

ドローンでできること

空中レーザ測量

 ドローンに搭載されたスキャナから地表に向けてレーザを射出し、スキャナへ跳ね返ってくる時間差によって地表や建造物までの距離を計測します。これに、位置情報とドローンの傾きを加えて計算をして、地形データを作成します。木々が繁る森林でも伐採することなく測量できます。

三次元点群データ観測

 XYZ軸をもとに得られる座標点の集合体を三次元点群といいます。このデータを用いて物体や地形等を表現していくことができます。これを専用のソフトで加工することで、距離の計測や図面作成、特定範囲の盛土の体積算出などが行えます。

写真測量

 連続した多数の空中写真を撮影することで、撮影対象の位置や大きさ、地上の形状を計測する測量法です。空中写真を重ね合わせ、真上から見た時のように補正した画像(オルソ画像)や、三次元点群データを作成することなどができます。

サーマルカメラによる各種調査

 表面温度を測定できるサーマルカメラで外壁や屋根などを撮影します。得られた表面温度の差によって、外観からはわからないひび割れや浮きを見つけることができます。

《見本》

弊社周辺を、レーザドローンMatrice300RTKを用いて計測を行い、三次元点群解析ソフトTerraを用いて点群解析を行った結果がこちら↓↓